ドイツとドイツ語・外なる同胞 - ドイツ語・ドイツ語圏文化あれこれ

ドイツとドイツ語・外なる同胞

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教会のシルエット

ドイツという国にはわりと親近感を覚えることも多いように思います。ドイツの都市名を思いつくままに並べると相当な数になるのではないでしょうか。ベルリンはやはりドイツ最大の都市として、新生ドイツ連邦共和国の首都として、過去と未来が複雑に交差する激動の20世紀ヨーロッパの陰影を色濃く残している場所です。

これまで訪れたドイツの街々でいまでも心の中にあるものとしてケルンもその一つです。ドイツの第4の都市であり、キース・ジャレットの「ザ・ケルン・コンサート」にインスパイアされる雰囲気を覚醒させる地名でもあります。世界文化遺産で世界最大のゴシック建築ケルン大聖堂もそうした思いを掻き立ててくれます。

ドイツの旅で思いがけず目にしたが強く印象に残っている場所には、バルト海に面する北ドイツの港湾都市リューベックがあります。リューベックへ向かうためにハンブルクからコペンハーデン行きの特急に乗り換えたのですが、列車内で聞こえたデンマーク語の独特の響きに旅情を掻き立てられたのを思い出します。リューベックはかつて「ハンザの女王」とも呼ばれていた海運・商業・工業の要衝都市でもあります。

ドイツとオーストリアはドイツ語という共通言語を持ち一体した音楽文化圏を形成しています。なかでもシューベルトは大きな貢献をしています。世代的にはロマン派の作曲家の枠に入れられていますが、その音楽作品はウィーン古典派の色彩が強くなっています。「歌曲王」の冠を戴く彼の作品はゲーテやシラー等の文豪の詩の世界に新たな息吹を与えたものとして、芸術的に高い評価を受けています。ドイツ文学には独特な世界観を持つ作家たちもいます。ドイツ文学における古典主義時代を築いたのは文豪ゲーテです。彼の代表作はなんといっても『若きウェルテルの悩み』(1774)で日本でもよく知られています。ゲーテは後世のドイツ文学にも大きな影響を与えています。トーマス・マンは晩年に彼に傾倒した『ヴァイマールのロッテ』『ファウストゥス博士』などの長編小説を執筆しています。

ドイツはサッカーW杯複数回優勝国としても名高く、ブンデスリーガには、リーグ優勝3回、ドイツ・カップ3回優勝で日本代表の遠藤航が2018年より所属するバーデン=ヴュルテンベルク州シュトゥットガルトに本拠地を置くVfBシュトゥットガルトなどの伝統的チームがあります。

ドイツ語はこうした芸術・文化社会の礎となっている品格のある豊かな言葉です。


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