ケルンの思い出
2013年07月31日 13:09
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| ドイツの想い出

ドイツ旅行
ドイツ語の学習を始めた頃、
ちょうどロマンティック街道というのが注目されだした頃だった。
ライン川沿いに点在する中世の城はまさに圧巻、ロマンティックと呼ぶのにふさわしい。
最近ではファンタスティック街道というのもあるみたいだが...
残念ながら、ドイツの個人旅行の経験はない
ドイツへはすべて仕事での出張、それも気の抜けない用件ばかりで
移動中も風景を楽しむ余裕などあまりなかった。
もちろんドイツの鉄道インターシティを利用してライン川沿いも
乗車したが、初めてみた中世の貴族の遺産群にも正直実感が湧かなかった。
鉄道でケルンに到着したことがあった、短時間の滞在だった。
ケルンといえば、まず連想するのは、キース・ジャレットのケルン・コンサート、
オーデコロン、そして世界最大のゴシック建築、ケルン大聖堂だった。
その大聖堂に思いがけず遭遇した、と言っても駅前の線路沿いに建っているので
鉄道でケルンを訪れれば誰でも目にするランドマークとなっているのですが...
その思いがけず、いきなり目の前に現れたその巨大な建造物の印象、
写真で目にしていたものより「はるかに歴史の重みを感じさせる」ものであった。
と言えば聞こえが良いが、実際の印象はなにか巨大な廃墟を連想させた、
石造の外壁は酸性雨の影響か黒ずんでおり「うす汚い」という印象だった。

画像はWikipediaさんより拝借、よく見ると修復中の部分がありますね。
この画像だと茶色のようにみえますが、ネットで検索したブロガーさんたちのUP画像では、私が見たのと同じように黒いという印象ですね。下の方に見える白い小さな点が人ですから、相当大きいですね。
奇しくも当時はちょうど酸性雨がクローズアップされていた時期であり
ドイツのシュヴァルツヴァルト(黒い森)はその象徴としての
Schlüsselwort(キーワード)となっていた。
おそらく今では何十年かに一度の大修復が行われているはずだ
(その間に世界遺産にも登録されているが)
再びケルンを訪れて、当時は湧かなかった感動を、
今度はじっくり噛みしめたいと思っているがいつのことになるのだろうか。
関連ブログ記事:キース・ジャレット『ザ・ケルン・コンサート』
(ダイゾーのミクシーな日記)